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フードデリバリーの次に来る仕事とは?海外で広がる「ギグワーク」の種類と日本での可能性

仕事・働き方
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「フードデリバリーのように、好きな時間に働いて、1件ごとに報酬をもらえる仕事はほかにないの?」

そんな疑問を持っている人は少なくありません。

フードデリバリーによって、日本でも「空いた時間にアプリから仕事を選ぶ」という働き方が広く知られるようになりました。

しかし海外に目を向けると、この仕組みは「料理を運ぶ仕事」だけにとどまりません。

家具を組み立てる、犬を散歩させる、買い物を代行する、店舗の商品を確認する、荷物を運ぶ、掃除をする――。

このように、日常生活の中にある小さな仕事を1件単位に分解し、必要な人と働きたい人をアプリでマッチングするサービスが海外ではすでに広がっています。

この記事では、海外で見られるギグワークの種類を紹介しながら、日本で特に可能性がありそうな仕事や、これから新しいサービスを作るならどこにチャンスがあるのかを整理します。

そもそも「フードデリバリー型の仕事」とは?

ここでいう「フードデリバリー型の仕事」とは、単純に配達の仕事だけを意味しません。

ポイントは、

「仕事を小さな単位に分け、スマートフォンから好きな案件を選び、仕事が完了すると報酬を受け取る」

という仕組みです。

一般的なアルバイトなら、「週3日、18時から22時まで勤務する」といった働き方になります。

一方、ギグワークでは、「この仕事を30分だけやる」「この案件が終わったら帰る」「今日は2件だけ受ける」といった働き方が可能になります。

この「仕事の細分化」が、海外のギグワーク市場を考えるうえで重要なポイントです。

海外ではどんなギグワークがある?

1.家具組立・便利屋

海外では、家具組立や便利屋の仕事をアプリから依頼・受注できるサービスがあります。

扱われている仕事は、家具組立、清掃、引っ越しの手伝い、荷物の搬入、家具・ゴミの回収、庭仕事、用事代行、写真撮影、データ入力など多岐にわたります。

つまり、「便利屋をアプリ化したもの」と考えると分かりやすいでしょう。

例えば、次のような依頼を必要なときだけ誰かに頼めます。

  • 家具を組み立ててほしい
  • 家具を移動してほしい
  • 引っ越しの荷物を運んでほしい
  • 部屋を掃除してほしい
  • 買い物を代行してほしい
  • 行列に並んでほしい

これはフードデリバリーの「注文 → 受注 → 配達 → 報酬」という構造を、「依頼 → 受注 → 作業 → 報酬」に置き換えたものとも言えます。

2.犬の散歩・ペットシッター

ペット関連も、ギグワークとの相性が非常に良い分野です。

海外では、犬の散歩、ペットシッティング、ペットの預かり、訪問型のケアなどを個人に依頼できるサービスが普及しています。

犬の散歩などは30分や60分といった時間単位で商品化されています。

つまり、

「今日は午前中だけ犬の散歩をする」

という働き方が可能です。

フードデリバリーと大きく違うのは、リピートが発生しやすいことです。

一度気に入ったドッグウォーカーに、「毎週月曜日と水曜日にお願いしたい」という需要が生まれる可能性があります。

この「単発の仕事」から「定期的な仕事」へ移行できることは、ギグワークサービスにとって大きなメリットです。

3.店舗の商品チェック・現地調査

個人的にも非常に面白いのが、このタイプです。

海外には、一般の人が店舗に行き、指定された商品の確認や写真撮影、価格調査などを行うサービスがあります。

例えば、

  1. 指定された店舗へ行く
  2. 商品を探す
  3. 商品棚を撮影する
  4. 価格を入力する
  5. アプリから提出する
  6. 内容が承認されると報酬を受け取る

という流れです。

これは企業側からすると非常に便利です。

メーカーが「全国の店舗で、自社商品がきちんと陳列されているか確認したい」と思ったとき、社員を全国の店舗へ派遣するのは大変です。

そこで、「その店舗の近くにいる人に、仕事として確認してもらう」という仕組みが成立します。

これは「人が移動すること」そのものを仕事に変えている例です。

4.家具・大型商品の配送

フードデリバリーよりも大きな荷物を扱うサービスもあります。

海外では、トラックやバンと作業スタッフを組み合わせて、引っ越し、家具配送、不用品回収、マーケットプレイスで購入した商品の引き取りなどを行うサービスがあります。

例えば、

  1. 家具店でソファを購入する
  2. 自分の車には入らない
  3. 配送サービスを予約する
  4. スタッフと車両が店舗へ行く
  5. 自宅まで運ぶ

という使い方ができます。

日本で考えると、「フリマアプリで買った家具を誰かに運んでもらう」といった需要とも相性が良さそうです。

5.清掃・民泊清掃

清掃もギグワーク化しやすい仕事です。

例えば、

  1. 11:00 宿泊客がチェックアウト
  2. 11:30 清掃開始
  3. 13:30 清掃完了
  4. 写真を撮影して報告
  5. 報酬確定

という形です。

清掃は、作業内容をマニュアル化しやすく、完了・未完了を確認しやすく、写真で品質確認できるという特徴があります。

そのため、アプリとの相性が良い仕事の一つです。

6.買い物・用事代行

海外のギグワークサービスでは、買い物や日常的な用事を代行する仕事も扱われています。

例えば、

  • 買い物
  • 荷物の受け取り
  • ちょっとした用事
  • 書類関連の用事
  • 行列待ち
  • その他の日常的な作業

などです。

この分野の面白さは、「人間にしかできない小さな仕事」を対象にできることです。

AIや自動化が進んでも、「この商品を実際の店舗で確認してほしい」「この荷物を受け取ってきてほしい」「家具を2階まで運んでほしい」といった仕事は残ります。

海外のギグワークをまとめると?

タイプ 代表的な仕事
移動する仕事 配達、買い物、荷物運び
手を動かす仕事 家具組立、清掃、庭仕事
人・動物をサポートする仕事 ペット、付き添い、家事
情報を集める仕事 店舗調査、価格調査、写真撮影
短時間労働 イベント、倉庫、品出し

つまり、フードデリバリーはギグワーク市場のほんの一部分にすぎません。

日本で特に可能性がありそうな仕事5選

海外のサービスをそのまま日本に持ち込めば成功するとは限りません。

日本で考えた場合、特に面白いのは次の5つです。

1.「生活のちょっとした困りごと」代行

例えば、次のような仕事です。

  • 買い物
  • 荷物運び
  • 家具移動
  • ゴミ出し
  • 草むしり
  • 電球交換
  • 簡単な掃除
  • 荷物の受け取り

ポイントは、「便利屋を呼ぶほどではないけど、自分でやるのは面倒」という領域です。

この市場をスマホで簡単に利用できれば、大きな利便性が生まれます。

2.店舗調査

企業向けの仕事として有望なのが店舗調査です。

例えば、

「コンビニ3店舗を回って、指定商品の価格と陳列状況を撮影してください」

という仕事を作ります。

仕事内容に応じた報酬を設定すれば、近所にいる人が仕事として受けられます。

企業側は全国の調査員を雇う必要がなくなり、ワーカー側は買い物や移動のついでに仕事ができます。

3.ペット関連

犬の散歩やペットシッターも有望です。

特に、30分・60分という時間単位で商品化できるのが強みです。

また、定期利用が期待できるため、フードデリバリーよりも継続的な関係を作りやすい可能性があります。

4.家具・不用品の運搬

フリマアプリなどの普及によって、

「商品は買えたけど、どうやって運ぶ?」

という問題があります。

ここに、「近くにいる人・車を持っている人に運んでもらう」というサービスを組み合わせられます。

家具や大型商品の配送、不用品回収、引っ越しなどは、単価を上げやすいのも特徴です。

5.「30分だけ働く」という市場

これも重要な考え方です。

従来のアルバイトでは、「4時間働く」ことが前提になりがちです。

しかしギグワークでは、

  • 30分だけ
  • 1時間だけ
  • 1件だけ

という働き方が可能になります。

例えば、

  • 犬の散歩30分
  • 店舗調査20分
  • 荷物運び60分
  • 買い物30分

といった仕事を、空き時間に組み合わせることができます。

「フードデリバリーの次」のビジネスモデル

ここまでを見ると、一つの大きな可能性が見えてきます。

「生活版Uber」という考え方

フードデリバリーでは、「食事を運ぶ人」と「食事を受け取りたい人」をマッチングしています。

これを生活全般に広げると、

「困っている人」と「近くで働ける人」をマッチングするサービス

になります。

例えばアプリを開くと、次のような仕事が表示されます。

  • 🛒 買い物代行:報酬1,200円、所要時間約30分
  • 🐕 犬の散歩:報酬1,500円、所要時間約45分
  • 📸 店舗調査:報酬800円、所要時間約20分
  • 🪑 家具組立:報酬5,000円、所要時間約90分
  • 📦 荷物運び:報酬3,000円、所要時間約60分

働く人は、自分の時間・場所・スキルに合う仕事を選びます。

さらに面白いのが「ついで仕事」

このモデルの大きなポイントは、仕事を組み合わせられることです。

例えば、A地点からB地点へ移動する人がいたとします。

その途中に、

「店舗の商品を撮影:500円」

という仕事があれば、配達や移動の「ついで」にできます。

さらにB地点の近くに、

「犬の散歩:1,500円」

という仕事があれば、それも組み合わせられます。

つまり、

「移動する人の空き時間・移動時間を仕事に変える」

ことができます。

これはフードデリバリーの次のモデルを考えるうえで、非常に重要な考え方です。

どの仕事が一番有望なのか?

事業として考えるなら、次のように整理できます。

仕事 需要 初期費用 リピート 事業化の可能性
店舗調査 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
買い物・用事代行 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★
ペット ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
家具・荷物運搬 ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
家事・便利屋 ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★
民泊清掃 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆
行列代行 ★★★☆☆ ★★★★★ ★★☆☆☆ ★★★☆☆

※上表は、海外事例やビジネスモデルの特徴をもとにした事業アイデアとしての評価です。実際の市場規模や収益性は地域・料金・法規制・競合状況によって変わります。

まとめ:フードデリバリーの次は「何でもデリバリー」?

海外の事例を見ると、ギグワークはすでに「料理を届ける」という領域から、

「人が必要としている小さな仕事を、近くにいる人が代わりにやる」

という方向へ広がっています。

家具組立、清掃、用事代行、引っ越し、写真撮影、データ入力、ペットの世話、店舗調査、荷物運搬など、これまで「仕事」としてまとまっていなかった作業が、スマートフォンを通じて一つひとつの案件になっています。

これらに共通しているのは、

  • 仕事を細かく分解する
  • スマホで受注する
  • 必要なときだけ働く
  • 仕事が完了したら報酬を受け取る

という仕組みです。

そして日本でも、この考え方を使える余地はまだあります。

特に、

  • 店舗調査
  • 買い物・用事代行
  • ペット
  • 家具・荷物運搬
  • 家事・便利屋

などは、今後のギグワークサービスを考えるうえで注目したい分野です。

フードデリバリーが「食事を届ける仕事」を変えたように、次のギグワークサービスは、

「人のちょっとした困りごとを、近くにいる人が解決する」

という市場を作るのかもしれません。

これからギグワークを始めたい人にとっても、起業を考えている人にとっても、海外の事例は非常に参考になります。