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意志力で頑張るのをやめる。物事を「仕組み化・単純化・簡素化」する考え方

シンプルライフ
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「毎日ちゃんと続けよう」

「もっと自分を律しよう」

「意志を強くして、習慣を身につけよう」

私たちは、何かを維持できないとき、その原因を自分の意志の弱さに求めがちです。

運動が続かない。
勉強が続かない。
部屋が片付かない。
食生活が乱れる。
お金が貯まらない。
仕事に集中できない。

だから、「もっと頑張らなければ」と考える。

でも、本当に必要なのは意志力なのでしょうか。

むしろ逆で、毎日意志力を使わなければ維持できない状態そのものを見直したほうがいいのではないでしょうか。

この記事では、

意志力で維持する → 仕組みで維持する → 単純化する → そもそも維持する必要をなくす

という考え方について整理します。

「毎日頑張らないと維持できないもの」を探す

まず、自分の生活を眺めてみます。

「毎日、自分の意志で頑張らないと維持できないものは何か?」

この問いを持つだけでも、かなり多くのことが見えてきます。

  • 毎日運動する
  • 毎日健康的な食事を選ぶ
  • 毎日勉強する
  • 毎日部屋を片付ける
  • 毎日お金を使いすぎないようにする
  • 毎日SNSを見すぎない
  • 毎日仕事に集中する
  • 毎日早く寝る

これらを「自分の意志で続けるもの」と考えると、毎日が小さな戦いになります。

「今日は疲れているけど運動するか」

「今日はお菓子を食べないようにしよう」

「今日はスマホを見ないようにしよう」

「今日はちゃんと勉強しよう」

一つひとつは小さな判断でも、それが毎日積み重なります。

だからこそ、

「どうすればもっと頑張れるか?」ではなく、「どうすれば頑張らなくても済むか?」

と考えてみます。

意志力で維持するものを、仕組みで維持する

次の段階は「仕組み化」です。

たとえば運動。

毎朝、

「今日は運動しよう」

と決意するのではなく、

「月・水・金の18時は運動する」

と決めてしまう。

勉強なら、

「時間があったら勉強する」

ではなく、

「夕食後は30分だけ勉強する」

と固定する。

お金なら、

「今月は節約しよう」

ではなく、

「給料日に一定額を自動的に貯蓄へ移す」

ようにする。

重要なのは、その場で意思決定しないことです。

「やる」と毎日決意するのではなく、「やることになっている」状態をつくる

これが仕組み化です。

しかし、仕組み化だけでは足りない

ここで、もう一段深く考えてみます。

「毎日片付ける」という問題に対して、

「毎晩10分片付ける」

という仕組みを作ったとします。

確かに、以前より楽になります。

しかし、そもそも毎日大量の物を片付けなければならない生活でいいのでしょうか。

「毎日片付ける仕組み」を作る前に、

「片付ける物を減らす」

という選択肢があります。

ここに「単純化」「簡素化」という考え方が出てきます。

仕組み化の先にある「単純化」

仕組み化とは、複雑なものをうまく回す方法です。

一方、単純化とは、そもそもの複雑さを減らすことです。

たとえば、服を毎日選ぶのが面倒なら、服を選ぶ仕組みを高度化することもできます。

しかし、

「そもそも服の種類を減らす」

という方法もあります。

食事も同じです。

毎日違う料理を考えて、買い物をして、食事を準備する。

その代わりに、

  • 朝食はほぼ固定する
  • 昼食は数パターンにする
  • 夕食は定番メニューを循環させる

とする。

選択肢を減らすことで、判断そのものを減らせます。

つまり、

仕組み化=複雑なものを楽に回す

に対して、

単純化=複雑なもの自体を減らす

という違いがあります。

さらに先には「なくす」がある

そして、単純化をさらに進めると、

「それは本当に必要なのか?」

という問いに行き着きます。

たとえば、

「毎日SNSを見る時間を管理する仕組みを作る」

よりも、

「そもそも必要のないSNSを削除する」

ほうが簡単かもしれません。

「毎月の固定費を節約する」よりも、「使っていないサービスを解約する」ほうが簡単です。

「大量の物をきれいに収納する」よりも、「使っていない物を手放す」ほうが簡単です。

「集中するためにタイマーを使う」よりも、「集中を邪魔する通知を切る」ほうが簡単なこともあります。

ここでは、努力の最適化ではなく、努力の対象そのものを減らしています。

「頑張らない」は怠けることではない

「意志力を使わない」「頑張らない」「物事を簡素化する」というと、努力を放棄することのように感じるかもしれません。

しかし、むしろ逆です。

本当に大切なことに意志力を使うために、どうでもいいことに意志力を使わない。

たとえば、

  • 服を何着持つか
  • 朝食を何にするか
  • いつ運動するか
  • 何を買うか
  • どのアプリを見るか

こうしたことを毎回真剣に考える必要がないのであれば、考えなくても済む状態にしてしまう。

そうすれば、本当に考える価値のあることに、時間と注意を使えます。

「意志力 → 仕組み → 単純化 → 削除」の4段階

ここまでを、一つの流れとして整理すると分かりやすくなります。

1.意志力

「自分が頑張ればできる」

2.仕組み化

「頑張らなくても自然にできるようにする」

3.単純化

「そもそも複雑になっている部分を減らす」

4.削除

「それ自体が必要なければ、なくす」

この順番です。

たとえば「部屋をきれいにする」なら、

意志力
「毎日頑張って片付ける」

仕組み化
「寝る前に10分片付ける」

単純化
「物の定位置を決める」

削除
「そもそも使っていない物を手放す」

となります。

最後まで行くほど、維持するための努力は小さくなります。

何かを増やす前に、減らせないか考える

生活を改善しようとすると、私たちはすぐに「何を追加するか」を考えます。

  • 新しい習慣
  • 新しいアプリ
  • 新しいToDoリスト
  • 新しいルーティン
  • 新しい収納
  • 新しい管理方法

もちろん、それらが役立つこともあります。

しかし、改善の第一手として、

「何かを足す」のではなく「何かを減らす」

と考えると、生活はかなり軽くなることがあります。

「毎日30分勉強する」前に、30分を奪っているものをなくす。

「毎日片付ける」前に、物を減らす。

「節約する」前に、不要な支出をなくす。

「集中する」前に、気が散るものを遠ざける。

「健康的に食べる」前に、簡単に食べられる不要な選択肢を減らす。

自分に問いかけたい5つの質問

この考え方を日常に取り入れるなら、次の質問が役立ちます。

① 毎日、意志力を使っていることは何か?

「やらなければ」と毎日自分を動かしていることを探します。

② それは仕組みにできないか?

時間、場所、順番、ルール、自動化などで、判断を減らせないか考えます。

③ そもそも複雑すぎないか?

もっと選択肢を減らせないか。
もっと手順を減らせないか。
もっと単純にできないか。

④ それ自体を減らせないか?

物、予定、アプリ、仕事、付き合い、情報など。

「維持する」ことをやめられないか考えます。

⑤ 本当に必要なのか?

最後に、

「これはなくても困らないのではないか?」

と問い直します。

ここまで来ると、問題解決の方法が「もっと頑張る」から大きく変わります。

目指すのは「頑張れる人」ではない

意志の強い人になることを目標にすると、

「今日は頑張れなかった」

という日が失敗になります。

しかし、仕組みを作る人は違います。

「今日はやる気がなかったけど、自然とできた」

なら成功です。

さらに単純化できれば、

「そもそも、それを意識する必要がなくなった」

という状態になります。

これはかなり強い状態です。

意志力で維持するものを、仕組みで維持する。

そして、

仕組みで維持するものを、単純化する。

さらに、

単純化できるものは、なくす。

そうすると、人生の中で「自分が頑張って管理しなければならないもの」が少しずつ減っていきます。

まとめ

「もっと意志を強くしよう」と考える前に、

「これは、なぜ毎日頑張らないと維持できないのだろう?」

と考えてみる。

そして、

意志力で維持する

仕組みで維持する

単純化する

必要なければなくす

という順番で見直していく。

大切なのは、何でも自動化することでも、何でも捨てることでもありません。

自分にとって本当に大切なものに、意志力や注意力を使えるようにすること。

そのために、どうでもいいことは仕組みに任せる。

複雑なことは簡素にする。

不要なものはなくす。

そうやって、自分の人生を「頑張って維持するもの」から、「自然に維持されるもの」へ変えていく。

もしかすると、生活を良くするというのは、何かをたくさん足していくことではなく、

毎日頑張らなければならないものを、一つずつ減らしていくこと

なのかもしれません。