何かを長く続けていると、ふと「自分は、何のためにこれを続けているんだろう」と分からなくなることがあります。
始めたばかりの頃は、目的がはっきりしていたはずです。
「これを通してスキルを身につけたい」
「作業を効率化して、もっと成果を出したい」
「できることを増やして、達成感を得たい」
そんな明確な理由があったからこそ、努力を続けることができた。
ところが、続けていくうちに、少しずつ目的が増えていきます。
スキルアップしたい。
成果を出したい。
誰かに認められたい。
収入につなげたい。
将来の仕事にしたい。
でも、単純に楽しいから続けたい。
目的が増えていくこと自体は、決して悪いことではありません。
むしろ、長く続けているからこそ、最初には見えていなかった価値に気づくこともあります。
問題は「目的が増えたこと」ではない
本当に苦しくなるのは、目的が増えたことではありません。
「自分は、これを仕事として続けたいのか、それとも趣味として楽しみたいのか」
その境界が、自分でも分からなくなってしまうことです。
たとえば、最初は「スキルを伸ばして、それを仕事や収入につなげたい」と思って始めたものが、いつの間にか純粋な楽しみになっている。
それなら、それはそれでいいはずです。
趣味として楽しむことにも、十分な価値があります。
一方で、「趣味として楽しんでいるだけなのに、もっと成果を出さなければいけない」「せっかく続けているのだから収入につなげなければいけない」と考え始めると、楽しむために始めたものが、自分を追い込むものに変わってしまいます。
逆に、本当は収入源にしたいのに、「これは趣味だから」と自分に言い聞かせてしまえば、必要な努力から逃げる理由にもなってしまいます。
だからこそ大切なのは、続けることそのものではなく、「自分は何を目的に続けているのか」を定期的に確認することなのです。
「続ける理由」は変わってもいい
ここで覚えておきたいのは、始めたときの目的を、ずっと守り続ける必要はないということです。
最初は「収入を得るため」だったけれど、今は「純粋に楽しみたい」。
それでもいい。
最初は「趣味だった」けれど、続けるうちに「これを仕事にしたい」と思うようになった。
それもいい。
目的が変わることは、これまでの努力が無駄になったということではありません。
むしろ、続けてきたからこそ、自分にとっての本当の価値が分かってきたとも言えます。
だから、「昔はこう思っていたから、今もこうでなければいけない」と考える必要はありません。
大切なのは、今の自分がどう感じているのかです。
一度、「これは何のため?」と問い直してみる
もし今、「何のために続けているのか分からない」と感じているなら、一度立ち止まって考えてみてもいいかもしれません。
「これを続けることで、何を得たいのか?」
「お金につなげたいのか?」
「スキルを身につけたいのか?」
「誰かに評価されたいのか?」
「それとも、ただ楽しいから続けたいのか?」
答えは一つでなくても構いません。
大切なのは、自分の中にある複数の目的を、一度言葉にしてみることです。
そうすると、「自分は収入を得たいと思っていたのに、いつの間にか楽しむことを優先していた」といった、自分の現在地が見えてくることがあります。
「趣味」と「仕事」のどちらかに決めなくてもいい
そして、必ずしも「仕事」か「趣味」かの二択にする必要もありません。
「基本的には趣味として楽しみながら、収入につながる可能性も残しておく」
そんな付き合い方もできます。
反対に、「今は収入を得ることを優先するけれど、結果が出なくなったら趣味として楽しむ」という考え方でもいい。
重要なのは、周りから見てどうなのかではなく、自分自身が納得できる形で続けられているかです。
何かを続けていると、「せっかくここまでやったのだから、もっと成果を出さなければ」と考えてしまいます。
でも、続けてきた時間が長いからといって、必ずしも仕事にしなければならないわけではありません。
反対に、楽しんでいるからといって、それを仕事にしてはいけないわけでもありません。
まとめ
「何のために続けているのか分からない」と感じるのは、必ずしも悪いことではありません。
それは、これまで続けてきた中で、自分の目的や価値観が変化してきたサインなのかもしれません。
最初に決めた目的に、今の自分を無理やり合わせる必要はありません。
「収入のためなのか」
「成長のためなのか」
「達成感のためなのか」
「それとも、ただ好きだからなのか」
一度、自分に問い直してみる。
そして、今の自分に合った目的を選び直す。
続けることに迷ったときに必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、「なぜ続けたいのかを、自分自身に聞き直すこと」なのかもしれません。

