素っ裸でスタートはとても斬新でした。
ドキュメンタリーな内容で舞台はフィンランド。
監督でもあり本作の主人公でもあるペトリ・ルーッカイネンさん。
何もない部屋で寝そべったり「なんだか既視感あるなぁ〜」と感じながら場面は展開されていき
主人公が何でも相談していた主人公のおばあちゃんのセリフに魅入られた。
あと数年は生きたとしてもそれで終わり
もうトシだからね
今で充分と思うか、ボケちゃってあれこれ買い漁るかね
手当たり次第に
画面越しの中を傍観しているだけの自分が思わずハッとさせられたな。
このボケちゃってあれこれ買い漁るってところには誰でも共通するなぁと感じたんですよね。
物に対する依存だったり、人に対する依存だったり。。。
そうやって小さな行動を無意識のうちに積み重ねてきたことが長年染み付き習慣付いてしまったら断ち切るのがもう大変!
自分がこの世を去った後に遺された家族のことを思うと極力自分の物は少ない状態にしておくに越したことはないと考える。
無機質なスプレー缶1本ですら、
「生きていた夫がよく使っていた」
「生きていたパパがよく使っていた」
「絵を描いている時はとっても楽しそうだった」
などと回想される可能性がないとは言い切れない。
つまり何気ない普段使いの物ですら人の命が途絶えると唯一の価値がそこに集まり遺ってしまうんですよ。。。
その物量が多ければ多いほどに処分するのが辛くなると。
自分がこの世を去る上で何より大切にすべき遺族のためにも物は少ない方がいいと改めて感じました。
そういった意味でも日頃からシンプルライフを送ることやミニマリズムの精神を自分なりに確立させておくといいでしょう。
まだ観ていない人はこれを機に、あなた自身の生活と重ねてみるとストーリーがグッと楽しめますよ。
こちらからもどぞ!