終わりが見えないコロナ禍。
一年経っても収束するどころか長引く一方。
終わりがもうすぐの延長線なのかそれともまだまだ先なのか。
いずれにしても世間がコロナ以前の生活に戻れることはほぼなさそう。
とはいえ、ずっと受け身な状態で生きるのは素直な自分らしくない。
緊急事態宣言が解除されコロナ禍でも路上パフォーマンスができないか考えることにしたのだ。(2021年4月時点)
もちろん、以前と同じようにやるのは時代に沿って生きていないことになる。
個人でできる最善のコロナ対策を施すことを前提とした上でバスキングの復帰を目指すことにしたのだ。
そうと決まればやることは一つ。
バスキング予定の場所を使わせていただくために管轄する市に許可申請を出すことだ。
ネットで事前に調べておいたから良かった。
というよりネットで市のホームページから直接使用場所の許可申請を行うことができたので楽チンでした。
こんな感じのを市からPDFファイルでいただけるので印刷して掲示します。
印刷指定は特にないんですが、オフィシャルなものなので判子の朱色をカラー印刷で目立たせておくと見た目が良いですね。
僕はモノクロでしたがw
すぐ近くにショッピングモールがあり人通りもよさそうだったのでここで始めます。
見ての通りスプレーアートはなにかと物が多いw
手持ちをもっと徹底して減らすこともできるんですが、1人で運べてパフォーマンスを人に見てもらいやすく届けやすいスタイルが大事なのでこのスタイルに落ち着きました。
好きなものであり必要なものなのでミニマリズム精神の許容範囲内です。
コロナ対策の実施内容は以下の通りです。
- マスク着用
- 大声を出さない
- 家を出発する時点での体温測定
- アルコール消毒の設置
- 一定時間経過する毎に手指素手で触れるもの全般にアルコール消毒
- 人が集まらないようにソーシャルディスタンスを保つための呼び掛け
- アンプの音量を絞りに絞る
- 白紙に上記の実施回数や人の集まり具合などの記録を残す
ここまでして晴れてバスキングができるようになりました。
セットし終えてみると
あら、人がいないぞw
こんな光景これまでも何度も見てきたし、何より始まったばかりだ。
自分の意志で描きに来たんだから最後までやり遂げよう。
ハトがビュンビュン飛んでくるとっておきの景色。
立ち寄っていただいた方々ありがとうございました。
自宅で描いていても誰の目に止まることはないですよね。
配信すれば人に見てもらうことはできるんですが、画面越しです。
生で観るのと違って一枚の見えない壁があり視覚と聴覚のみでそれを感じるに留まり場の空間までは共有できない。
息を飲む空気感は伝わってこない。
いくらオンラインが便利であってもこれだけは実際の現場に足を運んだ人のみ体感できるわけですね。
スプレーアートパフォーマンスは生で観るからこそ最大の価値が発揮できる。
外に出てきて描くことによりその過程を見ず知らずの人に見てもらうことが僕にとってスプレーアートをする上で1番の楽しみなんですよ。
絵を描く姿を見てもらって見た人の人生で何かを与えたい。
それは楽しさや感動だったり、勇気や覚悟など誰かの人生の後押しになれるかもしれない。
久々のバスキングでしたが今後もできる環境を増やしていけるようにしていこう。
コロナ禍だから自分にはできないとか、やってもいないのにやっていない状況のままでいることが本当にもったいなくて。
自分が今やりたいことがあったらどんな状況に身を置いていたとしてもできるように環境を整えて実現していくことが大事だなと改めて思いました。