読者のみなさん、お元気ですか?norimisoです。
今でこそスプレーアーティストとして活動中ですが、実は子供の頃は絵を描くことが好きではありませんでした。
頑張って描いても理解されなかった絵
まだ僕が小学生だった頃、ある日学校の授業で絵を描くことになったんですね。先生がテーマとして桜?の木だったかな、うろ覚えですが木を描くことになったんです。色鉛筆を使って描いてました。
元々絵を描いた経験はなくて、残念ながら興味もありませんでした。当時はゲームばかりしてましたからねw
絵描き練習経験ゼロの超初心者が描いた木って想像できます? 難しいですよね。それでも授業時間という限られた時間内で必死になって描いてたんです。
クラスメイトの視線を気にしながら「やばっ、どうやって描こう?」「木ってどんな形だっけ?」「みんな描き終わってるのかな?」とかずっと考えてました。
周りばかりを見ていないで木に集中しろって言いたくなるかもしれませんが、この時間が結構苦痛でした。「もう学校行くの嫌だ!」って心境で。
そんな中、僕が描いてるところを隣の席の女の子が覗き見てきたんですね。いやいや見るなよって。そしたら何て言われたと思います?
「それ、木じゃなくない?」
かなりストレートに言われました。遠回しじゃなくて。その瞬間、僕の心臓にドスって釘が打たれましたw
もう、絵なんて描かんわ。
クラスメイトのストレートな一言によって、描く気が一気に失せました。そもそも絵を描くことに興味すらなかったし、描けないから描きたくもないのに先生が授業だからと言って生徒の画力の有無を問わずに強制的に絵描きを要求してくるし。
本気で学校に行くのが嫌になりました。自分が絵を描くことが下手くそだって事実を納得できてるからこそ辛かった。学校にいる間はこの繰り返しだろうと。
案の定、色鉛筆だけでなく水彩絵具を使っての授業は何度もありました。筆の使い方から水量調節まで理解してもいない状態で描くわけだからこれまた悲惨でした。
もう、絵なんて描かんわ。
スプレーアートだったから絵を描くことが大好きになった
あれ?描かんわと言った人が20年後には缶スプレーで絵を描いてるじゃないですかw まるで嘘みたいな話ですが。
ただ、この経験から分かったことがありました。
- スプレーアートの綺麗な完成絵
- 缶スプレーの発色性とツヤ感
- 斬新な描き方
- そもそも缶スプレーで描くこと
その全てを自分がやりたいと思って実行してみたら楽しかったんです。
この時の成功体験があったからこそ、今こうして絵を描くことが大好きになれたんですね。
人生って「これはこれ、あれはあれ、」と何でもかんでも決め付けずに、少し緩いくらいが生きやすく感じます。
「あの時はああだったから今でもできない」って決め付けるんじゃなくて、
「あの時はああだったけど、あれをよく分からないままにしていたからあの時できなかったんだな」と改めて調べてみたら分かることもあるんですよね。
今でも鉛筆で描くのは20年経ってもこのクオリティーですがアップw
まずは自分が楽しむことからスタートを踏み切ってみると人生が楽しくなりますよね。