絵で生計を立てたいと考える絵描き屋さん。
僕はしばらく絵を描いていませんでした。
絵を描くことが嫌いになったわけではありません。
まず絵を描くための前提条件ですが、描こうとする自分と画材が必要です。
それに伴い、最低限生きていくための自分自身の生活費（世帯持ちなら家族の分も）と画材費が発生します。
僕はサラリーマン生活を辞めてから、手に職を付けて自由に生きたい一心でスプレーアートに出会い、スプレーアートだけで生計を立てることを人生の軸に考え生きてきました。
総合的に見るとスプレーアート以外のことまでを見渡せるくらいには視野を広げられたので、割と自由に生きられるようになりました。
経歴は2018年の9月9日から始まって2023年の現在に至るまで。
取り組んできた主な活動として
- SNSでほぼ毎日作品投稿（主にInstagramで描く手をストップするまでの期間）
- 路上パフォーマンスとしてのバスキング活動
- スプレーアート作品の依頼受注
- ハンドメイドマーケットなどイベントでのパフォーマンス兼作品販売
- ネット販売
- ライブペインティング配信
他人と比べるとまだまだ動き足りないかもですが、ゼロからスタートしたど素人の絵描きにできたことです。
他人と比較しても意味はない
InstagramとかX（旧Twitter）で他人の投稿が流れてきますよね。
絵を描く頻度が減った時期から最近まで何も見たくないっていうのが強くなりました。
それこそスプレーアートを始めた頃は、気になったアーティストを毎日チェックして楽しみつつ絵描きに励んでいました。
ただ、過去の投稿などを追っていったり実際に会話してみたりすると絵描きの技術以外に、自分にない物を持っていて（自分じゃないので当たり前ですが）、自分が頑張って追ってもその人にはなれないし、現状の自分と比較することでその差に疲弊したので意味ないと判断できました。
他人の人生をなぞって生きようとして、自分の人生を歩まなくてどうする？と。
描いた絵が売れて当然ではない
ビジネスとしてやるなら商品が売れるのは当然です。
市場ニーズをリサーチし、商品に売れる見込みがあると判断し、売れる状況を設計した上で実行に移すわけです。
これができていないとビジネスとして成り立ちませんからね。
それとは真逆に
自分がしていたのは、見る人が絵を欲するような何かストーリーを掲示することもなく、テーマも決めずに、その時その場で直感と技術面での感覚だけを頼りにして絵を描いていただけでした。
たいして影響力があるわけでもなく、また凄腕とも言えない絵描きの絵が売れないのは当然です。
絵描きの様子をWEB資産にする
とは言え、誠にありがたいことにこれまでも描いた絵が売れることが度々ありました。
しかし
描いた絵を売ろうとするから、売れない時の温度差が大きいと、自分が何のために絵を描いているのかがわからなくなってきます。
そうなると生きていくためのお金を他の手段を使って稼ぐことをせざるを得なくなります。
そうこうしている内に生きていくことはできているけれど、絵を描かない日数ばかりが経ちました。
そこで
絵を描き続けるための出口戦略として、まずは描いた絵を売ろうとするよりも先に絵を描いている様子を動画コンテンツとして投稿することにしました。
WEB資産として残すことで、絵を売らなきゃっていう疲弊を引き起こすプレッシャーからも逃れられます。
後発組であったとしてもYouTubeやTikTokに載せることで、何も描かなかった日ではなくなるので絵をまた描こうと心のどこかで疼いている人はチャンスです。
とは言え、画材費が嵩むのがちょっとって状況もありますよね。
その場合は、スプレーアートに限らず僕もやっているiPhoneで絵を描くデジタルペイントアートも動画コンテンツとして投稿するのもありです。
デジタルなら使用端末とペイントアプリのインストールのみあれば済むので、画材費の発生がありません。
アナログの原画こそ存在しませんが、販売への繋げ方はポストカードだったりキャンバスなど高品質の印刷技術を通して欲しい人の手元に届けられるようにすると良いですね。
個々のヒアリングで対応できるようにすると尚、親切に感じます。
こういった形でアナログとデジタルを駆使して使い分けるなら、絵が売れなくて心を疲弊し億劫だった絵を描くことも、また再開して続けられますね。
